「組織課題を解決する営業」「チームワークの価値を伝えたい」
そんな志を持つ方にとって、サイボウズの営業職はまさに打ってつけの舞台です。
サイボウズは、グループウェアとチームコラボレーションツールで高い支持を得ており、
あらゆる企業の業務改革・チーム強化を支援しています。
その営業職は単なる製品販売ではなく、働き方や組織文化そのものの変革を伴走支援する提案型営業です。
本記事では、以下の点を深掘りします。
- サイボウズ営業の仕事内容と営業スタイル
- 成果を出すために必要なスキルセット
- リアルな成功事例と成長習慣
- キャリアパスと市場での価値
読み終える頃には、なぜサイボウズ営業が“組織版DX推進者”と呼ばれるのかが明確になるはずです。
サイボウズ営業の仕事内容と営業スタイル
サイボウズ営業のミッションは、単なるグループウェアの販売ではなく、企業の“チームワークの変革”を実現することです。
そのため、課題発見から導入提案、定着支援まで一貫して顧客に伴走します。
主な業務フローと担当範囲
営業の仕事は大きく分けて以下のフェーズで構成されています。
フェーズ | 内容 |
---|---|
リード獲得 | 自社メディア・セミナー・紹介・パートナー経由で案件を獲得 |
ヒアリング | 顧客の業務課題・チーム構造・ツール運用の現状を丁寧にヒアリング |
提案・デモ | 顧客課題に沿ってkintoneなどのツールを組み合わせて提案し、業務改善の青写真を提示 |
稟議・クロージング | 利用部門、情シス、経営陣の要望を調整しながら、導入の意思決定をサポート |
フォローアップ | 導入後の利用状況の確認、アップセルやCS連携による継続支援 |
営業スタイルの特徴
1. SaaS+業務改善の提案型営業
- ヒアリング段階から「業務のどこが非効率か」「情報共有がうまくいっていない理由は何か」などを丁寧に掘り下げます
- そのうえで、kintoneやGaroon、メールワイズなどを組織や部門ごとに最適化して構築・提案
2. 部門横断のステークホルダー調整
- 営業先は、情報システム部門だけでなく、人事、経営企画、現場部門など多岐にわたります
- 各部門のニーズをつなぎながら、プロジェクト全体を俯瞰した提案が求められます
3. 自社開発プロダクトの柔軟性を活かす
- kintoneはアプリ開発がノーコードで可能なため、顧客の要望をその場でデモで再現する“共創型提案”が可能
- 顧客と「こうしたら便利では?」と一緒に構想を形にしていくのが、サイボウズ営業の醍醐味です
営業チームの編成と協働
役割 | 内容 |
---|---|
インサイドセールス | 問い合わせやセミナーからの見込み顧客に対して一次ヒアリングを実施 |
フィールドセールス | 実際に商談に入り、課題整理・提案・クロージングを担当 |
セールスエンジニア | 技術的な観点(API連携、ネットワーク設定など)から提案を支援 |
パートナー営業 | 販売代理店との連携・育成を担当。チャネル戦略の立案・実行にも携わる |
サイボウズ営業は「売って終わり」ではなく、「現場とともに業務を進化させる提案力」が問われます。 そのため、営業職でありながらコンサルティング視点を養える環境が整っています。
成果を出すためのスキルセットと実践習慣
サイボウズの営業で成果を出すためには、テクノロジーへの理解力と人への共感力の両輪が欠かせません。
どちらかに偏らず、顧客の課題を“構造と感情”の両面から捉えることが求められます。
サイボウズ営業に求められる主なスキル
スキル領域 | 説明 |
---|---|
課題抽出力 | 顧客の業務・組織の悩みを正確に把握し、真のボトルネックを特定する力 |
SaaS知識 | kintoneなどの製品特徴、API連携、ライセンス体系への理解 |
合意形成スキル | 部門ごとの利害関係者をつなぎ、プロジェクトとして前進させるファシリテーション力 |
提案ドキュメント設計力 | 現場・情シス・経営層それぞれに響くストーリーを盛り込んだ資料構成スキル |
実践習慣① 「現場の言葉」を引き出すヒアリング
- 顧客の口から「使いづらい」「引き継ぎに時間がかかる」「部署間の情報が見えない」といった“生の声”を集める
- それを単なる不満で終わらせず、業務プロセスや情報フローに置き換えて分析する視点を持つことが重要
実践習慣② 「業務アプリのたたき台」を毎回用意
- kintoneではアプリの試作が簡単なため、商談の段階で実際に操作できるデモを提示
- これにより、顧客側でも「導入後の姿」が明確にイメージできるため、意思決定のスピードが格段に上がる
- 成果を出している営業は、必ず仮説ベースのたたき台を持参しています
実践習慣③ セールスだけで完結しない“社内巻き込み力”
- 顧客の期待に応えるには、セールス単独ではなくCSや開発、マーケとの連携が不可欠
- 例えば「要望機能が製品ロードマップに載っているか」を開発に確認したり、
- 導入後の研修スケジュールをCSと設計したりと、営業がハブとなって全体最適を図るのが特徴
サイボウズ営業では、「ツールの営業」ではなく「チームを変える提案」が求められます。 それゆえに、業務理解・技術知識・共感力・提案力が高いレベルで統合される必要があるのです。
実際の営業成功事例と成長ストーリー
サイボウズでは、異業種出身者や未経験者でも活躍している営業が多く存在します。
それは、“お客様の業務を理解し、共に仕組みを作る”という営業スタイルが浸透しているからです。
事例① 元保険営業からSaaSトップセールスへ(30代・男性)
- 背景:前職は生命保険会社での営業経験あり。IT業界は未経験で入社
- 工夫:
- 初期は自分の言葉でkintoneを語れず苦戦するも、「導入企業の活用例」をひたすら収集
- 自社製品ではなく、顧客業務がどう変わったかの視点で語るように改善
- 成果:
- 入社半年で受注率が大幅改善し、月間受注件数で部署トップに
- 現在は営業育成チームのリーダーとして後輩育成も担う
事例② 現場主義で信頼を獲得した元事務職女性(20代後半・女性)
- 背景:新卒で営業経験なし。IT知識もゼロだったが「業務改善が好き」という想いで入社
- アプローチ:
- ヒアリング時に「どんなときに手間だと感じるか?」など現場の苦労に寄り添う質問を徹底
- デモアプリは毎回オリジナルで用意し、顧客ごとに使い方をカスタマイズ
- 成果:
- 「あなたの提案だから社内を説得できた」と複数の顧客から感謝される存在に
- 現在はエンタープライズ営業として大手企業を担当中
成長ステップの一例
入社〜3ヶ月 | SaaS基礎・製品知識の習得、ロープレとOJT中心 |
---|---|
3〜6ヶ月 | 小規模企業を中心に実商談スタート、提案資料・デモ作成に挑戦 |
半年〜1年 | 中堅企業の課題にも対応。部門横断のプロジェクト提案ができるようになる |
1年半〜 | 営業リーダー、導入支援、カスタマーサクセスへの職種転換など多様な進路へ |
成果を出す営業の共通点は、「プロダクトを売るのではなく、業務と人の課題に寄り添う姿勢」でした。 業界経験やスキルよりも、「現場に向き合う素直な好奇心」が強い武器となるのがサイボウズ営業の世界です。
キャリアの展望とサイボウズ営業の市場価値
サイボウズ営業として得られる経験は、テクノロジー理解×課題解決型営業×組織変革支援という極めて汎用性の高いスキルセットです。
そのため、社内外を問わず、将来のキャリアパスが豊富であることが最大の強みと言えます。
社内でのキャリアパス
サイボウズでは営業職としての成果を土台に、さまざまな職種・職域へと広がりがあります。
■ フィールドセールス → パートナーセールス
- 代理店や販売パートナー向けの営業支援を担い、“売れる仕組み”をつくる側へ
■ フィールドセールス → カスタマーサクセス
- 顧客との関係をより深く築き、導入効果を最大化する伴走型支援職へ転向可能
■ 営業マネージャー・プロジェクトリーダー
- 営業組織の戦略立案やKPI設計、育成計画などに関与し、全体を統括する立場にステップアップ
社外での市場価値と転職先の広がり
サイボウズ営業経験者は、以下のような企業・ポジションで高く評価されます。
転職先カテゴリー | 理由と活用スキル |
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他のSaaS企業(freee、Sansan、マネーフォワードなど) | 提案型SaaS営業の実践経験、業務設計・プロジェクト推進力を評価 |
コンサルティングファーム | 業務改善、IT導入プロジェクト、デジタル推進案件に対応可能 |
事業会社のDX推進部門 | 自社業務改革プロジェクトの推進役として、プロダクト選定・導入支援に携われる |
ベンチャー企業のビジネス職 | 組織立ち上げ期における営業・CS・事業開発を一手に担う即戦力人材として注目 |
なぜ評価されるのか?
1. ノーコードSaaSの柔軟提案力
- 顧客ニーズに応じて業務アプリを設計・提案した経験は、あらゆるBtoBビジネスで活きます
2. 部門横断プロジェクトの推進経験
- 顧客内での利害調整、稟議突破を何度も経験しているため、社内調整・合意形成に強い人材とされます
3. 業務構造を見抜くコンサル的思考
- 「業務の非効率を言語化し、改善策を提案できる」人材は、SaaS導入が浸透する今、非常に重宝されます
“営業職=プロダクトを売る仕事”というイメージを大きく超えて、 「課題を見抜き、組織を動かす力」を養えるのがサイボウズ営業の魅力です。 その経験は、社内でも転職市場でも確実に価値あるキャリア資産となります。
サイボウズ営業が大切にする価値観と文化
サイボウズの営業職には、単なる目標達成主義ではない、独自の価値観とカルチャーがあります。
その核にあるのが「チームワークあふれる社会をつくる」という企業理念。営業部門もこのビジョンを基盤に行動しています。
■ 売上よりも“信頼関係”を最重視
- 「無理に売る営業」はサイボウズには存在しません。むしろ営業チーム全体で“売らない勇気”を共有しています。
- 「顧客にとって本当に必要か」「今は導入タイミングかどうか」を営業自ら見極め、必要がなければあえて提案しないことも。
➡結果的に信頼が積み重なり、導入時期がきたタイミングでの逆指名が増える営業文化が確立されています。
■ フラットで心理的安全性の高い職場
- 営業会議では「失敗事例」もオープンに共有され、誰かのミスを全員の学びに変える文化が浸透しています。
- 成果だけでなく、「なぜこの提案がうまくいかなかったか」というプロセス重視の視点が評価につながります。
■ 自律と裁量を尊重する働き方
- 商談の準備、訪問スタイル、ツール活用などは営業本人の裁量が非常に大きいのが特徴
- 「朝イチでチームでディスカッションし、午後は1人でカフェで資料作成」など、多様な働き方が尊重されます
■ 自分の意思で職種変更ができる「モブ制度」
- 営業→マーケティング、営業→CSなど、職種変更希望者が実務を兼務しながら体験できる制度があります
- 自分のキャリアを会社に預けるのではなく、自分で主体的に設計できる風土が育っています
サイボウズの営業チームが特別なのは、 “数字”だけでなく“信頼”と“共創”に本気で向き合う組織文化が根付いているからです。 この文化に共鳴できる方こそ、サイボウズ営業で大きく飛躍できるでしょう。
営業活動を支える独自ツールと育成制度の強さ
サイボウズでは、営業の成果を支えるために社内の仕組みと育成体制が非常に充実しています。
ここでは、特に営業現場で効果を発揮しているツール活用と人材育成の特徴をご紹介します。
■ kintoneをフル活用した営業支援システム
- 顧客管理や商談進捗、提案内容の履歴など、すべて自社のkintoneアプリで一元管理
- 商談中にデモとして見せているkintoneアプリは、実は社内でも同じように使われており、提案と実運用の説得力が一致
➡「自社でこれだけ使っている」という事実は、顧客に対する最高の信頼獲得材料となります。
■ 提案力を鍛える「営業ロープレ文化」
- 毎週のように行われるロールプレイングで、他のメンバーの商談スタイルを盗める仕組みが整備
- 営業リーダーからのフィードバックだけでなく、横のメンバー同士の学び合いが日常的に行われています
■ 専任トレーナーによるオンボーディング制度
期間 | 内容と特徴 |
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入社〜1ヶ月 | サイボウズの価値観・製品の基礎を学び、製品ロープレや社内勉強会に参加 |
2ヶ月目〜 | 先輩営業の同席や顧客同行を通じて、実務での提案ロジックをインプット |
3ヶ月目〜 | 一人で小規模商談にチャレンジしながら、フィードバックを受け、提案資料も作成できるようになる |
➡成長に合わせて段階的なチャレンジができるよう設計されており、未経験でも安心してスタートできる点が魅力です。
■ 知見の共有を支える社内ナレッジベース
- 社内では「誰がどんな顧客にどんな提案をしたか」「どこで詰まったか」がすべて記録されており、
- 過去の商談ログやテンプレ資料は全営業メンバーが自由に閲覧・流用可能
➡営業未経験者でも、“勝ちパターン”を素早くキャッチアップできる環境が整っています。
サイボウズの営業が短期間で成長できるのは、 「育成の仕組み」と「現場に根ざしたツール活用」が高度に連動しているからです。 ただ教えるのではなく、現場の実務と直結して学べる設計が大きな強みとなっています。
まとめ
サイボウズの営業職は、単なるプロダクト販売ではなく、「組織の業務改革」や「チームの課題解決」に深く関わる提案型営業です。
この記事では以下の内容を解説しました。
- サイボウズ営業の仕事内容とチーム提案のスタイル
- 成果を出すためのスキルや実践的な習慣
- 実際の営業成功事例と成長ストーリー
- キャリアパスと市場での評価
- サイボウズ独自の文化と営業育成環境の強み
人と組織の成長を支援しながら、自らも成長できる仕事がしたい方にとって、 サイボウズの営業はまさに理想のキャリアのひとつです。