営業職として働き始めたばかりの新人が、最初につまずきやすいのが「社内共有メモ」の書き方です。
上司や先輩への報告・共有の場面で、「どこまで書けばいいのか」「どんな書き方をすれば伝わるのか」と迷うことが多いのではないでしょうか。
しかし、社内共有メモはただの報告文ではありません。**メモの質=あなたの営業センス**とも言える重要なスキルです。
しっかりと整理された共有メモを書ける新人は、「理解力がある」「動きが速い」「信頼できる」と社内評価が一気に上がります。
この記事では、現役トップ営業の社内共有術をもとに、**わかりやすく・信頼される社内共有メモの書き方と実例**を徹底解説します。
「書くのが苦手」「上司からよく指摘される」という人でも、今日から使えるテンプレート付きで安心です。
社内共有メモの重要性を理解しよう
新人営業にとって「社内共有メモ」は、単なる業務報告ではなく、信頼を積み上げるための武器です。
営業の現場では、顧客情報、商談経過、競合状況、社内調整の進捗など、膨大な情報が日々行き交います。
この情報を正しく整理して共有できる人は、チーム全体の生産性を上げ、結果として自分自身の評価も高まります。
1. 社内共有メモが評価に直結する理由
上司や先輩は、新人営業が「どれだけ考えて行動しているか」をメモを通じて判断します。
つまり、メモ=思考の可視化ツールです。
たとえ成果がまだ出ていなくても、共有メモが丁寧で具体的であれば、あなたの成長意欲や理解力を伝えることができます。
良いメモが信頼を生む理由
| 項目 | 良いメモの場合 | 悪いメモの場合 |
|---|---|---|
| 内容の整理 | 要点が明確で読みやすい | 文章が散らかり要点不明 |
| 視点 | 顧客・社内双方を意識 | 自分目線で完結 |
| 再現性 | 次の行動に繋がる | 情報が抜けて次の手が止まる |
| 信頼感 | 報連相が正確 | 「何を考えているか分からない」印象になる |
この表を見てもわかる通り、メモの質がそのまま「報連相の質」になります。
営業はチーム戦です。共有力=営業力と言っても過言ではありません。
2. 「共有メモ」を軽視する新人の落とし穴
ありがちな失敗は、「自分の中で整理できたからもういいや」とメモを簡略化してしまうことです。
しかし、上司はその「頭の中の整理」を知りたいのです。
共有メモを省略すると、判断ミスやすれ違いが起こり、信頼を失う原因になります。
たとえば、「商談は順調でした」「次回見積もり提出予定です」だけでは情報が少なすぎます。
上司からすれば、「何が順調なのか?」「先方の反応は?」「決裁者は誰?」が分からなければ判断できません。
共有メモは、“自分以外の人が次に動ける情報”を渡すことが目的です。
3. 共有メモがもたらす副次的なメリット
社内共有メモを継続的に書いていくと、次のような副次的な効果が得られます。
- 自分の営業活動を客観視できる
- 過去の商談履歴を分析して改善できる
- 他部署との連携がスムーズになる
- 上司のアドバイスが的確になる
特に「自分の営業を言語化できる人」は伸びが早いです。
頭の中の仮説をメモに落とすことで、行動の精度がどんどん上がります。
「営業で成果を出したい」と思うなら、まずはメモの質から変えるのが一番の近道です。
社内共有メモの基本構成と書き方
社内共有メモを書くときに重要なのは、構成をテンプレート化して迷わないようにすることです。
構成が定まっていないと、毎回「何を書けばいいか分からない」と手が止まります。
逆に、基本の型を覚えてしまえば、どんな報告もスピーディに、かつ的確に書けるようになります。
ここでは、トップ営業たちが実際に使っている共有メモの構成を分解して説明します。
1. 社内共有メモの基本構成(テンプレート)
| セクション | 内容 | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 件名 | 商談名・日付・顧客名を簡潔に | 「○○商談(10/15 〇〇社)」のように特定しやすくする |
| 概要 | 商談の目的・進捗状況 | 「新規提案」「契約更新」「ヒアリング」など明示する |
| 商談内容 | 相手の反応・課題・次の展開 | 事実と所感を分けて書くのがポイント |
| 今後の対応 | 次回の行動と期限 | 「〇日までに資料送付」「次回訪問予定」など具体的に |
| 共有事項 | 他部署・上司への依頼事項 | 「技術部にデモ準備依頼」など明確に |
2. 書き方のコツは「3行で整理する力」
新人営業の多くがやってしまうのは、「全部詳しく書こう」として長文化してしまうことです。
読み手は忙しい上司やチームメンバー。3行で要点が伝わるかを意識しましょう。
たとえば、こんな書き方が理想です。
【例文】
商談概要:○○社に新製品Aの提案。担当の△△様から機能・価格について具体的な質問あり。
次回対応:見積もり送付+技術デモ調整を〇日までに対応予定。
所感:競合はB社。価格優位性ありだが導入決定には上長承認が必要。
このように一目で要点が分かる構成を意識することで、報告スピードも精度も上がります。
3. メモを書く前に押さえておくべき3つの視点
社内共有メモを「誰のために」書くのかを考えると、内容の質が一気に変わります。
新人のうちは特に、以下の3つの視点を意識して書くのがおすすめです。
- 上司の判断材料になるか?
→ 何を決めるべきかが分かる内容にする。 - 他部署が動きやすいか?
→ 部署間連携のための具体的依頼を添える。 - 自分の次の行動が明確か?
→ 次のアクションと期限を必ず記載する。
4. 悪い例と良い例の比較
| 項目 | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 件名 | 「商談報告」 | 「10/15 ○○社 新製品提案 商談報告」 |
| 内容 | 「提案しました。反応は良好です。」 | 「担当△△様から機能面に興味。決裁者は××様。次回デモ希望。」 |
| 対応 | 「次回訪問予定」 | 「次回10/20デモ実施予定。資料を10/17までに技術部へ依頼。」 |
悪い例は「自分の中だけで完結」しており、読み手が次に動けません。
良い例は「誰が・何を・いつまでに」が明確で、チーム全員が同じ情報で動けるようになります。
5. 書くタイミングとスピード感
社内共有メモは、商談後できるだけ早く書くのが鉄則です。
記憶が鮮明なうちに書くことで、感情や相手の反応まで正確に残せます。
理想は「帰社後30分以内」または「移動中にスマホで下書き」です。
遅れて書くと、「何が重要だったか」があいまいになり、伝わる力が半減します。
営業においてスピードは信用。メモ作成もその例外ではありません。
すぐに使える新人営業向け社内共有メモの例文集
実際にどのように書けばよいのか、イメージをつかむには具体的な例文を見るのが一番早いです。
ここでは、営業シーンごとに分けた「社内共有メモの例文」を紹介します。
新人でもすぐに使えるよう、フォーマット付きでまとめました。
1. 新規提案商談の共有メモ例
件名:10/25 株式会社グリーンテック様 新製品A提案商談
商談概要:新規顧客への初回提案。課題ヒアリングと製品紹介を実施。
顧客反応:課題意識が高く、特に保守コスト削減に関心あり。競合はB社(既存取引あり)。
今後の対応:11/1までに提案資料送付、11/5に再訪問予定。
共有事項:資料作成をマーケティング部に依頼予定。技術的質問について技術部に確認中。
ポイント解説
- 「提案内容」「顧客の課題」「競合情報」「次の動き」の4点を簡潔に押さえる。
- “上司がこのメモだけで商談の全体像を把握できるか”を意識。
2. 継続フォロー(既存顧客)メモ例
件名:10/22 ABCソリューションズ様 保守契約更新打合せ
商談概要:現行契約更新の打合せ実施。価格改定に関する要望あり。
顧客反応:導入効果は評価しているが、コスト削減要請が強い。競合C社が見積もり提示中。
今後の対応:10/27までに再見積もり提出。必要に応じて上長同行で再訪問。
共有事項:価格調整の可能性あり。営業部内で条件検討を要請。
ポイント解説
- 継続商談では「顧客満足度」と「リスク(競合・価格)」の2軸で共有する。
- 社内での対応判断(価格調整など)をスムーズに進めるため、要決定事項を明確に。
3. トラブル対応時の共有メモ例
件名:10/20 〇〇社様 納期遅延対応報告
商談概要:納期遅延により顧客からクレームあり。担当者△△様に謝罪訪問実施。
顧客反応:誠実な対応に一定の理解あり。ただし再発防止策の提示を要請。
今後の対応:10/23までに原因報告書提出予定。改善策を製造部と調整中。
共有事項:今後の信頼回復のため、上長同行の再訪問を希望。
ポイント解説
- 「何が起きたのか」「誰が対応したのか」「再発防止策は何か」を具体的に記載。
- 感情的表現は避け、事実と対応策を淡々と書くことが重要。
4. 社内調整が必要な案件の共有メモ例
件名:10/24 △△社様 システム導入検討に伴う技術支援依頼
商談概要:新規導入検討中。顧客の要望に対し、技術的な検証が必要。
顧客反応:導入意欲は高い。技術部によるデモ実施を希望。
今後の対応:10/30デモ実施予定。資料を10/28までに技術部より受領予定。
共有事項:営業部→技術部への連携が必要。日程調整は営業側で主導。
ポイント解説
- 他部署が動く案件は「誰が何をするか」を明確に記載。
- 「情報共有が1日遅れる=商談が1週間遅れる」ことを意識してスピード報告。
5. 上司報告向けまとめメモ例(週次報告用)
件名:週次営業共有(10/21〜10/25)
商談進捗:
・グリーンテック社:提案資料作成中。来週再訪問予定。
・ABCソリューションズ:価格再提示中。反応は良好。
・△△社:デモ準備進行中。技術部連携依頼済み。
課題・懸念点:
・複数案件が同時進行のため、優先順位整理が必要。
所感:
先週より行動量増加。特に提案準備に時間を使っており、今後はクロージングに注力予定。
ポイント解説
- 週報型の共有では「今週の動き」「課題」「所感」の3軸で構成。
- 上司に「全体の流れを3分で把握してもらう」ことを目的に書く。
例文をそのまま使えるテンプレート
以下のようにひな形として残しておくと、どんな商談でもすぐに応用できます。
| セクション | 書く内容 |
|---|---|
| 件名 | 日付+顧客名+内容(例:10/25 ○○社 商談報告) |
| 商談概要 | 商談の目的と状況を簡潔に記載 |
| 顧客反応 | 客観的な反応・競合情報・要望 |
| 今後の対応 | 具体的なアクションと期限 |
| 共有事項 | 社内調整や依頼事項など |
このテンプレートを毎回使えば、「報告の精度」「スピード」「再現性」がすべて向上します。
社内共有メモを“伝わる文章”にするための工夫
共有メモの中身がどれだけ正確でも、読み手に伝わらなければ意味がありません。
特に上司や他部署のメンバーは、あなたのメモを「片手間で読む」ことも多いため、視認性と要点整理の技術が重要です。
ここでは、「伝わる社内共有メモ」を作るための実践的なコツを紹介します。
1. 結論を先に書く「PREP法」を使う
営業報告は、論理的な構成で書くと格段に読みやすくなります。
おすすめは、ビジネス文書で定番の「PREP法(Point→Reason→Example→Point)」。
| 構成 | 内容 | 例文 |
|---|---|---|
| Point(結論) | 最初に要点を述べる | 「○○社に新製品を提案し、前向きな反応を得ました。」 |
| Reason(理由) | なぜそうなったかを説明 | 「コスト削減のニーズが当社製品と一致したため。」 |
| Example(具体例) | 具体的な裏付けを示す | 「担当△△様が導入効果の試算を希望。」 |
| Point(再結論) | 最後に再度結論を整理 | 「次回、見積もり提出で商談を前進させます。」 |
このように構成を意識するだけで、文章が「報告」から「提案」へとレベルアップします。
上司が判断しやすいメモ=評価されるメモです。
2. 箇条書きを活用して読みやすくする
長文の報告は、どうしても読み手の集中力を削ぎます。
一文が長くなりそうなときは、迷わず箇条書きに切り替えましょう。
悪い例
「顧客がコスト削減に興味を示し、競合のB社と比較したいとのことで、次回までに資料を作成する予定です。」良い例
顧客から以下の反応あり
・コスト削減に強い関心あり
・B社製品との比較検討を希望
・次回までに見積もり資料を希望
短く区切るだけで、情報の整理力が伝わりやすくなるのです。
3. 読み手を意識した“主語と視点”の工夫
営業メモでよく見かけるのが、「私」「~しました」といった自分視点の報告。
社内共有の目的は「相手が動けるようにする」ことなので、主語を“チーム視点”に変えるのがポイントです。
| 悪い例 | 改善例 |
|---|---|
| 「私が資料を作成します。」 | 「資料は営業部で作成予定。技術部にデータ提供を依頼します。」 |
| 「訪問した結果、良い反応でした。」 | 「訪問の結果、先方の反応は前向きで、次回の提案準備が必要です。」 |
わずかな言い換えですが、「チームとして動ける報告」に変わります。
営業は個人プレーに見えて、実は組織的な連携が命。その意識をメモに反映させましょう。
4. 文章を整理する5つのチェックポイント
メモを書き終えたあと、以下の5項目を読み返すだけで完成度が格段に上がります。
| チェック項目 | 内容 | OKの目安 |
|---|---|---|
| 要点の明確さ | 結論が最初に書かれているか | 3行で伝わる |
| 客観性 | 感情的表現を避けているか | 「〜と思う」を使っていない |
| 具体性 | 数値・日付・人名が明記されているか | いつ・誰が・何を |
| 行動明確化 | 次のアクションが定義されているか | 「次回までに〇〇する」 |
| 読みやすさ | 改行・箇条書きを活用しているか | 1ブロック3〜5行以内 |
メモを共有する前に、このチェックリストで最終確認を行うのがプロ営業の習慣です。
「共有のスピード×精度」が高いほど、営業チーム全体の成果が上がります。
5. 社内共有メモを“育てる”習慣を持つ
最初から完璧なメモを書こうとする必要はありません。
むしろ、上司や先輩からのフィードバックをもとに改善する姿勢が大切です。
社内共有メモは「提出して終わり」ではなく、「磨き続けて武器にする」もの。
書けば書くほど、自分の思考整理力と報連相力が鍛えられます。
たとえば、
- 上司からのコメントを毎回メモに反映
- 他の営業の共有メモを読んで学ぶ
- チームでテンプレートを更新する
こうした積み重ねが、あなたを「報告上手な営業」から「信頼される営業」へと変えていきます。
社内共有メモを活用して営業成果を最大化する方法
ここまでで、社内共有メモの書き方や例文を紹介してきました。
しかし、本当の目的は「書くこと」ではなく「成果につなげること」です。
このセクションでは、共有メモを営業成果に直結させるための応用テクニックを解説します。
1. 社内共有メモを“ナレッジデータベース”に変える
社内共有メモは書きっぱなしにせず、チーム全体の営業資産に変える意識が重要です。
特に、営業チーム内で以下のような仕組みを取り入れると、共有の質が格段に向上します。
| 活用方法 | 内容 | 効果 |
|---|---|---|
| 定期的に共有会を実施 | 毎週1回、優秀なメモを共有 | 文章力・情報整理力の底上げ |
| 共通フォルダで管理 | Googleドライブ・Notionなど | 検索性・再利用性が高まる |
| タグを設定 | 「新規提案」「クレーム対応」など分類 | 過去事例をすぐ参照できる |
| 成功パターンをまとめる | 成約に至ったメモをテンプレ化 | ナレッジの再利用で成果が安定 |
このようにメモを「蓄積型の情報資産」として扱うことで、チーム全体の営業力が底上げされます。
2. 社内共有メモから“行動KPI”を可視化する
営業メモを蓄積していくと、自分の活動傾向や成果パターンが見えてきます。
たとえば、次のような観点で分析すると、ボトルネックの発見や改善に役立ちます。
| 指標 | 見るべきポイント | 改善につながる気づき |
|---|---|---|
| 商談数 | 週・月ごとの訪問件数 | 行動量の増減を把握 |
| 提案→受注率 | 提案数に対する成約率 | 提案の質・タイミングを検討 |
| クレーム件数 | 顧客フォロー体制の課題 | 品質・連携ミスの防止策 |
| メモ提出スピード | 商談後から報告までの時間 | 報連相スピードの改善 |
つまり、メモは単なる報告ツールではなく、自己分析ツールでもあるということです。
数字を追う前に、まずメモの中身から「何がうまくいったのか・なぜ失敗したのか」を読み取る力が、営業を成長させます。
3. 他部署を巻き込む共有メモの書き方
営業活動は1人で完結しません。
見積もり、納期調整、技術対応、契約処理など、他部署との連携の質が成果に直結します。
そのため、共有メモでは「他部署が動きやすい言葉選び」が重要です。
例:曖昧な依頼と具体的な依頼の違い
| 悪い依頼文 | 良い依頼文 |
|---|---|
| 「デモの準備お願いします。」 | 「10/30の○○社向けデモの準備を10/28までにお願いします。」 |
| 「資料の確認お願いします。」 | 「11/1の見積もり提出用に、10/31までにA製品の技術仕様確認をお願いします。」 |
依頼を具体化することで、相手の負担を減らし、スピードと正確性の両立が可能になります。
メモが「社内コミュニケーションのハブ」になれば、あなたの存在感は一気に高まります。
4. 社内共有メモで信頼関係を築く心理的ポイント
営業メモには「書き方」だけでなく、“トーン”と“温度感”も重要です。
事実を淡々と伝えるだけでなく、上司や他部署が読みやすく、前向きになれる表現を心がけましょう。
- NG:「遅延が発生し、顧客が不満を持っています。」
- OK:「遅延による不満がありましたが、迅速な謝罪と代替案提示により信頼維持できました。」
このように、課題を報告するときもポジティブに着地させるのが信頼構築のコツです。
「問題報告=悪いこと」ではありません。
むしろ、“課題を整理して報告できる人”こそ、上司にとって最も信頼できる営業です。
5. 共有メモを自分の“提案力”に変える
最後に、共有メモをただの「情報記録」から、「次の提案の土台」に変える方法を紹介します。
共有メモ→次の提案への発展例
| メモ内容 | 次の提案アクション |
|---|---|
| 顧客がコスト削減を希望 | 削減効果を試算した提案書を準備 |
| 競合B社が新製品を紹介 | 比較表を作成して差別化説明を準備 |
| 顧客が納期不安を表明 | 製造部と連携して納期短縮プランを検討 |
| 顧客が導入効果を確認したい | 成功事例紹介資料を添付して再訪 |
つまり、社内共有メモは「営業戦略メモ」に進化するのです。
「どう伝えるか」だけでなく、「次の動きにつなげる設計」を意識すれば、自然と提案力が身につきます。
6. 社内共有メモを“営業の武器”にするマインドセット
最後に、成果を出す営業が共通して持つ意識を紹介します。
- メモは“義務”ではなく“武器”
- 書くのは「終わり」ではなく「次の始まり」
- 自分の報告がチームの成長を加速させる
このマインドを持つことで、報告のスピードも精度も変わります。
メモの積み重ねが、あなたの営業人生そのものを強くするのです。
まとめ
新人営業にとって、社内共有メモは単なる報告書ではなく、成長を加速させる最強のツールです。
正しい構成で、読み手がすぐに理解できるメモを書ける人は、それだけで「仕事ができる人」と評価されます。
この記事で解説したポイントを振り返りましょう。
| 重点ポイント | 内容 |
|---|---|
| メモの目的 | 報告ではなく、チームが動ける情報共有 |
| 基本構成 | 件名・概要・内容・対応・共有事項の5要素 |
| 書き方のコツ | 3行で要約、箇条書き活用、結論先出し |
| 注意点 | 主語をチーム視点に、曖昧表現を避ける |
| 活用法 | データベース化してナレッジ共有、KPI分析にも活用 |
新人のうちにこのメモ術を身につければ、報連相の精度×スピード=信頼が手に入ります。
社内で信頼される営業は、顧客からも信頼される営業です。
つまり、社内共有メモの質を上げることは、あなたの売上を上げることと直結しています。
今日からは、ただ書くのではなく、「相手が次に動けるメモ」を意識して実践してみてください。
それが営業としての第一歩を、確実に前進させる力になります。

